英語が話せないのにホームステイへ行くとどうなる?【経験談をお話しします】

ホームステイとは、海外の一般家庭がホストファミリーとなって日本人の留学生などを受け入れてくれるしくみのことを言います。

ホームステイでは、ネイティブとのコミュニケーションや異文化交流などが比較的手軽に行えるため、言語力アップ海外で生活をしてみたいという目的のある日本人が数多くホームステイへ行っています。

そんなホームステイに「行ってみたい!」と思う人や「行く予定がある」という人も多いと思います。

しかし、

「あれ、自分はほとんど英語が喋れないけどホームステイへ行って大丈夫かな?」

と心配に思う人も中にはいるでしょう。

そこで今回は、

英語が話せないのにホームステイに行くとどうなるか

◯英語が話せないけどホームステイに行って良かったこと

この2点についてお話ししていきたいと思います。

私も中学英語すら怪しい状態でホームステイへ行ったことがあるので、その時の経験談を中心とした内容になります。

「ホームステイに行きたいけど、英語が不安だなぁ」という人の参考になれば嬉しいです。

英語が話せないのにホームステイへ行くとどうなる?

まずは、実際に英語が喋れない中ホームステイしたらどうなるか、

ちょっと残念だったエピソードをお話ししていきます。

1 会話についていけない

夕食の時間は、みんなで食卓を囲んで食べます。

食事の時間はやはり楽しい時間なので、ホストファミリーのみんなは非常に楽しそうに会話を繰り広げます。

しかし、英語がわからない私は当然何を話しているのかわかりません

ホストマザーが助け舟を出してくれるも……

なんとなくにこにこしながら話を聞いていると、ホストマザーが察して話の内容を説明してくれました。

が、その説明もなかなか理解できず……

英語ができればこの会話も理解できて楽しめたんだな、と思うと英語を勉強してこなかったことを少し後悔しました。

友達も大変な思いをしていた

同じようにホームステイへ行っていた友達も英語が喋れず大変な思いをしていました。

その友達はお家でホームパーティーがあったようで、家にたくさんの人が来たそうです。

みんなが楽しそうにお喋りして盛り上がる中、英語が話せなかった友達は、楽しそうな雰囲気についていけず疎外感を感じてしまいました。

そして一旦自室で1人になった後、リビングに戻れなくなってしまったそうです。

引きこもってばかりでもダメだと思い直し、なんとか戻って話しかけたりしたそうですが、ホームステイの中でも辛い思い出だった、と話していました。

2 思春期の子と仲良くなれない

これは私のホームステイの中でも1番後悔していることです。

私がホームステイをしたご家庭には2人のお子さんがいて、下の子は小学校低学年・上の子は小学校高学年の姉妹でした。

下の子は幼いので言葉が通じなくても、ちょっとおどけたり、オーバーなリアクションをとったりすることで面白がって懐いてくれました。

しかし上の子は、おどけて笑うような年齢ではなく、かといって私は英語が喋れないので知的な会話が出来るわけでもなく、なかなか距離は縮まりませんでした

もちろんお姉ちゃんともコミュニケーションはとっていたのですが、どうしてもよく話しかけてくる妹ちゃんと遊ぶことが多くなってしまいました。

しかし、そのせいでちょっとしたトラブルに発展してしまいました。

私を含めた家族でお出かけできる最後の日になり、一緒に海へ出かけました。

お昼に海の家のような場所でご飯を食べている最中、いきなりお姉ちゃんが泣き出してしまったのです。

すぐにホストマザーがなぐさめてくれて事なきを得たのですが、私はなんとなく、「自分が原因だろうな」と感じていました。

おそらくですが、ホストマザーは一生懸命私の世話をしてくれていて、妹ちゃんは私に懐いてくれていた中、お姉ちゃんだけ仲良くなることができなかったので、少し疎外感のようなものを感じさせていたのだと思います。

ホストマザーも気を使って、「少し疲れちゃったみたい」と言ってくれましたが、私は心の中ですごく反省しました。

もっとちゃんと英語を勉強して、英語が話せるようになっていれば、お姉ちゃんともきちんとコミュニケーションをとることができたんじゃないかと思うと、非常に残念な気持ちになりました。

もちろん私の元々のコミュニケーション力の問題でもあるのですが、「もう少し英語が喋れていたら……」という思いは強く残りました。

3 帰国後、英語は喋れるようにならない

ホームステイに行く前は、「周りの人が全て英語で、身の回りのものも全て英語で囲まれた、「英語漬け」の生活を送れば自分の英語力も上がるのでは?」と考えていました。

しかし、英語はそんなに甘いものではありませんでした。

帰国後に英検を受けてみようと思って勉強をしたのですが、リスニング力もスピーキング力もホームステイに行く前と変化はなく……

短期間だったというのもありますが、残念ながらホームステイをするだけで英語が上達する、ということはなさそうです。

英語が話せないけどホームステイして良かったこと

残念なことがあったホームステイでしたが、もちろんホームステイに行って良かったこともたくさんありました。

1 恥を捨てて積極的になれた

日本で英語を喋るのはなんか気恥ずかしくて、あえてカタカナ英語を話す、みたいな感じでした。

しかし、いざホームステイへいくとそうはいきません。

ちゃんとした発音をしないと通じないので、なりふり構わず舌も巻きに巻いて発音しました。

ヘタクソな英語を使って何度も何度もコミュニケーションをしているうちに、度胸積極性が身につきました。

ホームステイや留学へ行き、「自分が変わった」と表現する人は多いですが、まさにみんなこんな感じでガムシャラに生活しているうちに、「恥」や「自尊心」を打ち破っていったのだと思います。

2 素敵な海外の自然や街並みを味わえた

ホストファミリーは、私をいろんな場所に連れて行ってくれました。

海や植物園、動物園、遊園地など、行く場所行く場所がすごく新鮮で楽しかったです。

意外にも、ショッピングモールや街の小さなお店屋さんに行けたのが、ホームステイならではの良さでした。

3 異文化コミュニケーションの温かさに触れる

今まで日本に来た留学生などとコミュニケーションをとることは、あるにはあったのですが、こんな形でガッツリ一緒に生活をするという形で異文化の人と関わったことはありませんでした。

言葉が通じない、文化も違う、そんな人たちと数週間一緒に生活するだけ、

その程度で築かれる絆なんてあるんだろうか、なんて思っていたのですが……

いざホストファミリーと別れるとなった時、私は大号泣してしまいました

自分で言うのもなんですが、私は人との別れは全然辛くないタチの人間で、「生きてさえいればまた会えるさ!」ということを心の底から共感して使っていました。

なので卒業式の類のものは泣いてこなかったし、友達の引っ越しなどでも一切悲しくなったことはありませんでした。

ホームステイに行く前は、「絶対に泣く訳ない」「泣く人は情緒豊かというか雰囲気で泣きすぎ」と思っていた程です。

そんな私だったのですが、ホストファミリーと別れるのが辛くて辛くて泣いてしまいました

今の自分から考えても珍しいことだったと思います。

それほどまでにホストファミリーは自分に良くしてくれたし、短い時間だったのに家族のような存在になったのだと思います。

信じられないような話ですが、本当のことです。

英語ができないながらも、そんな異文化コミュニケーションの暖かさに触れることができるのは、やっぱりホームステイの醍醐味ですね。

まとめ

いかがでしたか?

ホームステイは、英語が話せなくても十分にホストファミリーと絆を築けて楽しい時間を過ごせます。

しかし英語が話せないと、今回お話ししたような「英語がもっと話せれば……」と後悔してしまうこともたくさん起きる可能性があります。

英語が話せないことを理由にホームステイを諦めるまではしなくても良いですが、やっぱり話せた方がホームステイをより満喫できるのは事実でしょうね。

「ホームステイに行く予定がある」と言う方は、今からでも遅くないので、英語の勉強を少しでもしてからホームステイに行きましょう。

私のように後悔することのない、最高のホームステイになることを祈っています!