【体験談】英検S-CBTを受けてみた感想!【英検2級】

「今度英検をS-CBTで受験するけど、試験会場がどんな雰囲気なのか気になる…」

「英検S-CBTを受けてみたいけどよくわからなくて不安だ!」

そんな人は多いと思います。

というわけで今回は、

・英検2級をS-CBT で受験した私の体験

・英検をS-CBTで受ける際の注意点

をお話ししていこうと思います。

これから英検S-CBTを受けようと思っている人は、ぜひ見ていってくださいね!

……………

「そもそも英検S-CBTって何?」

という人は、こちらの記事を読んでみてください。

英検S-CBTの体験談

私は2021年の2月に英検2級をS-CBT で受験しました。

英検をS-CBTの形式で受験するのは初めてで、従来型を受験するか悩みましたが、

・従来型よりスピーディに資格を取得できる

・受験する日を選べる(春休みど真ん中)

この2つのメリットに魅了されて英検S-CBTで受験することを決意しました。

1. 試験が始まるまで

試験会場に30分ほど早く着いた私は、試験会場が開場するまで近くで勉強しながら待っていました。

試験会場はデカデカと「英検会場」の文字が書かれており、着いた瞬間すぐに「ここだ!」と分かりました。

しかしオフィスビルの中の試験会場だったため、周りはお仕事をしてるサラリーマンやOLさんが多くいて、若干アウェイを感じていました。

心細い………

同じように英検を受けに来た人はいないかキョロキョロしていましたが、そんな人は見当たりませんでした。

それもそのはず。

いざ試験会場が開場して入ってみると、私の他に英検を受験しに来ていた人はたったの2人だったのです。

平日受験だったからかもしれませんが、やはりS-CBTは受験日が多くの候補日から選択できるため、従来型の英検に比べたら同じ日の同じ会場の受験者は圧倒的に少ないです。

ポイント

同じ受験者仲間が少なくて心細い

試験会場に入場した後は、筆記用具以外の荷物をロッカーに預けます。

筆記用具はライティングをパソコン入力で行う人は必要ないのですが、リスニングでメモをとるために使用することができます。

筆記用具のチェックを受けたら、試験部屋に入室して決められた自分の席に着きます。

2. 試験部屋

入室した試験部屋は、英検S-CBTのホームページに載っていたイメージ写真の通りの部屋でした。

英検S-CBTホームページよりhttps://www.eiken.or.jp/s-cbt/

私は他の受験者2人とは1列離れた席が指定されていて、前後左右誰も座っていない環境でした。

最高!

他の受験者2人は、1席空けて隣に座っていました。

おそらく、ライティングを手書きで行うタイプキーボードで行うタイプで席が別れていたんだと思います。

席が離れていたので気まずさがないのは嬉しかったですが、スピーキングの声や音は普通に聞こえてきます

やはりこれは英検S-CBTでは避けられません。

ポイント

◯試験部屋は公式ホームページのイメージ通り

◯スピーキングの音が聞こえてくる(聞かれてしまう)のは避けられない

3. スピーキング

パソコンやヘッドフォンの使い方や設定などの説明が終わった後、英検S-CBTでは最初にスピーキングから行います。

従来型の英検で言うと、二次試験の面接から始まる感じです。

これは英検S-CBTの大きな特徴です。

スピーキングは一番緊張する分野だと思うので、「最初に終わらせておきたい!」という人にはぴったりです。

後の試験は比較的リラックスして受けることができます。

もちろんガチガチに緊張しすぎて失敗しまくってしまうと、その後の試験はブルーになってしまうかもしれません。

ですから、試験のメンタル的なことも考えると、英検S-CBTを受験する人はスピーキングの対策を重点的に行うことが必要ですね。

ポイント

◯最初はスピーキングから始まる

◯スピーキングの出来でメンタルが左右されるので注意

スピーキングは、パソコンの画面上に面接官の映像が流れ、それに対する答えをヘッドフォンについているマイクに吹き込む形式で行います。

最初にマイクの音量や、面接官の声の音量を調節することができます。

マイクの確認をする際に、

「Hello! How are you?」

とマイクにお試しで吹き込むように指示されます。

これが、試験会場で話す第一声になります。

正直、ここが一番抵抗あります。

まぁ、こういうのは恥ずかしがっている方が逆に恥ずかしいものです。

むしろ堂々とやってしまいましょう。

みんな同じことをやっていますから、安心してください。

ポイント

◯スピーキングは、面接官の映像が流れ、マイクに吹き込んで答える

◯最初のマイクテストは堂々と!

試験が始まると、練習で何度も繰り返したいつも通りのスピーキングテストが行われます。

試験は、面接官の問題の音声が終わったらすぐに録音が開始されます。

30秒間回答する時間があったら、30秒間録音されっぱなしと言うことです。

さらに制限時間が終わってしまうと回答することができないので、「時間内に答えなきゃいけない」というプレッシャーを強く感じます。

スピーキングの練習をするときは、「頭の中でしっかりと回答を作って答える」ように心がけましょう。

ちなみに、試験中に面接官の質問を2回まで聞き直すことができます。

この「質問を聞き直す」を使うと回答時間がリセットされるので、いざというときに使いましょう。

ポイント

◯面接官の質問が終わったら録音されっぱなし

◯いざとなったら「質問を聞き直す」

スピーキングの試験の流れは、英検の公式サイトの「英検S-CBT 体験版」というもので無料で体験することができます。

本番そっくりなので、試験がどのように進むのか1度確認してみると良いと思います。

英検S-CBT公式サイト 英検S-CBT 体験→https://www.eiken.or.jp/s-cbt/demo/2021.html

4. リスニング

スピーキングの試験が終わったら、次はリスニングの試験に移ります。

リスニングの試験は、音声がヘッドフォンから聞こえてきて、答えはパソコン画面の選択肢をクリックして解答します。

問題の選択肢は1問ずつ画面上に表示されます。

基本的に、音声と同じ問題の選択肢が画面上に表示され、次の問題に音声が進むと、勝手にパソコンの画面も次の問題に移ります

しかし、このシステムがかなり厄介なのです。

通常のリスニングなら4問くらい先の選択肢までざっと目を通せるのですが、S-CBTの場合は次の問題を見たい場合に1問ずつクリックして画面を移動させなければなりません。

そのクリックして画面が移動するときの動作が、かなりぬる〜っとしているのです。

動作がぬる〜っとしていて遅いため、問題の切り替えの動作がタイムロスになってしまうのです。

さらに、次の問題の選択肢を読んでいても、選択肢を読んでいる途中で音声が次の問題に進むと画面がぬる〜っと動き出して読むのを阻害してきます。

また、問題がわからずに遅れてしまった場合ももう1度解き直すのが大変です。

わからなかった問題には目印をつけておくことはできるのですが、いかんせん画面がぬる〜っと動くので、本当に時間がなくなります。

基本的に、問題の先読みややり直しはかなりやりづらいのです。

ポイント

◯ヘッドフォンで音声を聞き、画面の選択肢をクリックして解答する

◯問題の先読みややり直しがやりづらい

5. リーディング&ライティング

リーディングでは、問題が画面上に現れ、クリックで解答します。

イメージでは、問題用紙と解答用紙がパソコン画面の中で2つに分かれている感じです。

ワンクリックで1問目から10問目に飛ぶこともでき、リーディングではこれといった不便さは感じませんでした。

わからなかった問題に目印をつけておくことや、長文問題では線を引くこともできます。

ポイント

◯リーディングではパソコン画面上に問題と解答用紙が半々で現れるイメージ

◯クリックで解答

◯目印・線を引くことなどができ、不便さはあまりない

ライティングでは、画面上に問題が現れ、キーボード入力で解答します。(紙にライティングを行うタイプと選択することができます。)

キーボード入力では、コピー&ペーストの機能が利用できます。

最初に結論を述べ、最後にもう一度結論を念押しする場合などに重宝します。

むしろ、このコピー&ペーストの機能があることによって、紙にライティングを行うより短時間で問題を解くことができました

特にタイピングに問題がない人は、ライティングをキーボード入力で行うタイプの方がやりやすいと思います。

ポイント

◯ライティングでは、画面上に問題が現れキーボード入力で解答する

◯コピー&ペーストが使える

◯むしろ紙にライティングをするより速くできてやりやすい

英検S-CBTの注意点

1. スピーキングが終わるタイミングがバラバラ

スピーキングの試験は、答えている時に「次へ」というボタンが現れ、早めに回答が終了した場合は次の問題へ進むことができます。

この「次へ」ボタンの影響で、スピーキングのテストは一人一人終わる時間に差が出てきます。

また、面接官の質問を聞き直す場合も、聞き直してない人と比べて試験が終了するのが遅くなります。

試験が終わるタイミングがバラバラで何が問題かと言うと、

最悪、受験者の中で自分一人だけが喋っている状況になってしまうのです。

ゆっくり丁寧に回答するのは良いことですが、慎重になりすぎると気づかないうちに周りから大きく遅れているかもしれません。

気にしない人なら良いのですが、最後の1人になった焦りからパニックになって、試験に集中できなくなりそうな人は気をつけましょう。

2. リスニングは即終了する

リスニングの試験は、最後の問題の解答をする時間が終了したら即終了してしまいます。

私自身の体験で、後でもう一度解こうと思ってチェックをつけておいた問題を最後に見直そうとしたのですが、

最後に問題を見直している暇など全くなく、1問解答できずにリスニング試験は終了してしまいました。

リスニングは紙の試験よりもかなりシビアだと感じました。

3. 周りの音は気になるのか?

スピーキング、リスニングのときに使用するヘッドフォンはかなりゴツいので、そこまでダイレクトに周りの音は聞こえてきません。

しかし、スピーキングなどのシーンとした間に他の人が喋っていると、さすがに聞こえてきます。

ですが、スピーキングの最中なんかはとくに自分の試験にめちゃくちゃ必死になっているので、もう周りの音なんか気にならないくらい集中することになると思います。

リーディング・ライティングの時は、ヘッドフォンもないため、周りのタイピング音が若干気になると思います。

ただやはり自分の試験のことで頭がいっぱいになるので、予想しているよりも周りが気にならない状態になると思います。

ですから、「周りの音が気になって集中できない!」なんてことはそうそうないと思います。

英検S-CBTの注意点(番外編)

申し込みの時の写真に気をつけて!

英検S-CBTはネット上から受験の申し込みを行うため、申し込みの時の証明写真は自分のスマホで撮った写真をアップロードすることになります。

私は寝起きで申し込みをしたため、髪ボサボサ、顔ベタベタ、締まりのないニヤニヤ顔の写真をアップロードして送ってしまいました。

その結果、合格証明書に寝起きの超ブサイクな写真が載ってしまったのです。

合格証明書は、受験や就活のときに提出する可能性があるので、そこに人に見せるのが恥ずかしいような写真が載ってしまったら悲惨です。

写真を撮影する時は慎重に撮りましょう。ほんとに。

ちなみに、受験票にも同じ写真が載るので、試験当日の本人確認の時も恥ずかしい思いをします。

気をつけてください……。

まとめ

いかがでしたか?

英検S-CBTの試験のイメージはつかめたでしょうか?

こうやって事前に試験のイメージを知っておくことは、本番で焦ったり動揺したりしないためにも重要なことだと思います。

初めて英検をS-CBTの形式で受ける人は不安もあるかもしれませんが、案外受けてみたら自分にぴったりな試験だった、なんてこともあるかもしれません。

本番も落ち着いて、いつもの力を発揮して合格できるようにがんばりましょう!